嘆きを忘れて。


水のように 
優しく。

具足の隙間から僅かに覗く急所を突く。
見開いた目には己の姿。

水のように 
凍れて。

にこと微笑む。
同時に力を込めて腕を引いた。
紅い華が散る。
足りない。
くるりと回り、獲物で相手を地に叩きつける。

華のように
激しく。

宙に紅が舞う。
今際の刻みをうつして
舞え。
踊れ。

華のように
散りゆけ。

紅が早くもくすんでゆく。
口端を僅かに上げる。
頭は酷く冴えていた。


次。
そう思った時には既に獲物を振りかざしていた。














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反転で呟き。
勢いが欲しい。
2008.9.7